ポストとコアのパーマネントクラウン:口腔内スキャンと3Dプリントの完璧な相乗効果
ーDomenico Mastandrea(CreaMed)著
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ここ数十年間、世界の歯科と歯科技術はプロトコルの変化を経て、シミュレートからデジカルに変わってきました。
つまり、かつては職人によって作られた歯科義歯が、今ではマウスをクリックして、スキャンすることでバーチャルに実現できるようになりました。シミュレートからデジタルへの変換に加え、ここ数年、歯科医療分野では新たな生産革命の幕開けを迎えています。つまり3Dプリンタート、さまざまなソリューションシェーマや新しい材料など急速普及されてきて、そして、棄物を削減することに基づいて、より迅速的かつ効率的に歯科義歯を作製することができるようになりました。
たとえば、ほとんどの歯科技工所は、ディスクの材料を取り除いた上で、、ジルコンの天然クラウンの残根に永久歯冠を配置します。それに対して、以下の臨床例は、金属製のポストとコアにアディティブ・マニュファクチャリングによって、ほぼデジタルワークフローで永久歯冠を作製していることを見せます。
歯科記録はShining3DのAoralscanによってデジタル化され、そして、「metal tooth scan」という機能によって、このプロセッシングももっと簡単になりました。撮影設定を変更することで、パウダーとつや消し剤を使わずに、天然歯のように簡単に金属をスキャンすることができます。
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口腔内印象は簡単に採得できるとともに、歯科用チェアーで過ごす時間も短縮されるようになりました。その結果、患者さんの快適さを最大限にすることができます。また、大切なのは、口腔内記録も、歯科技工所とのコミュニケーションの即時性を保障します。技工所はモデルの実現に関わるステップを避けること、あるいは後伸ばしをしてもいいです。歯科義歯のモデリングへの微調整に直接アプローチすることができます。
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それゆえ、ラボは生産と納期の最適化が簡単に実現され、、チーム全体の効率も高められます。関わっている臨床事例の中では、クラウンがExocadでモデリングされる上て、Shining3D Accufab-D1を使ってBEGO VarseoSmile Crown Plus A1というハイブリッドマイクロ充填樹脂をもとにしてプリントします。
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このBEGOレジンの機械的性質により、咬合負荷の吸収が強まるし、耐磨耗性がよいし、相手の歯を削らないし、極めて持ちがいい歯冠を作製できます。
審美性に関しては、より低い厚さでも、BEGO VarseoSmile Crown Plusの不透明度は、メタルポストとコアクラウンによる価値の低下、色素異常症あるいは壊死した残根のせいで色調変化することを隠すのに役立ちます。
このプロトコルのおかげで、成功までのワークフローは、クラウンの印刷、仕上げ、マークアウトに必要な数時間まで短縮されました。
Accufab-D1の高い精度によって、仕上げラインの高い精度を得ることも可能になりました。それもうKeyModel Ultra Light Greyジンの3Dプリントモデルで証明されました。実は、この材料は、審美的な面から見ても理想的だと言えます。なぜなら、中間色のため、モデルをプリントされる特性化プロセスにおいて、義歯のシェードに影響を与えないのです。
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多目的な材料であるため、外壁塗装とエナメルパーツを重ねることで、より立体的で自然なクラウンを作製することができます。今回の臨床事例では、ピックカラーを分析した上で、仕上げのプロトコルとして表の色をつけようにしました。また、隣の歯との一体感を出すために、形や質感に力を入れました。
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最後に、クラウンの接着性を高めるために内部を砂付けして、光硬化型デュアルキュア接着性セメントで固着しました。
セメントを注入した2週後、クラウンチェックの写真で完璧なクロマティックインテグレーションを確認することができます。
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この臨床症例の結論として、Shining3DのAoralScanとAccufab印刷システムとの本質的相乗効果によって、データ取得段階と永久歯の作製過程において、高精度の結果を出すことができると言えます。臨床事例のような特定な場合でも同じです。
この臨床症例では、金属製ポストとコアの取り扱いが難題でありますが。口腔内スキャンの際にはいくつかの問題が起こるかもしれません。そのため、クラウンの実現に関する完全デジタルプロトコルの信頼性が損なわれます。
Bego VarseoSmile Crownのような革新的で高性能な材料を使うために、短期間(セメント注入から最初のチェックまでの)での確実なバリアを確認することと、素晴らしい色合いの統合を得ることができます。
確かに、金属製ポストとコアの存在によって、頸部との対応に薄いグレイのシャドーが見られます。それでも、私たちは、このプロシージャの限界(もしあれば)を更に検証したいと思いました。重要な残根に関しては、審美的な観点からすれば、仕上げラインから切縁まで完全に一体化されて、より自然な一体感を得るために残根から色を得って、材料の特徴を際立たせることよよってできると信じきっています。
この臨床症例の研究と開発にご協力とご支援をいただいたLaboratorioOdontotecnico di Michele DiBisceglieに心から感謝を申し上げます。