概要
前歯インプラントには、前歯の審美性のある設計と歯槽頂の形態保持という2つの難点がある。歯槽頂の形態を保持するため、患者は、インプラント手術の後、歯槽頂の萎縮または変形を防ぐように、適時に修復物を装着すべきである。この症例に、前歯の美観優れるデザインは、SHINING 3D Aoralscan、Einscan、およびEXOCADスマイルデザインモジュールが使用された。
ソリューション
症例紹介
性別: 女性
年齢: 48歳
主訴: 1週間前に前歯の破折
診断: 右上1番歯根破折
治療: 抜歯右上1番、リアルタイムのインプラントとレジンクラウンの修復を行う
術前検査
手術前にCBCTが行われる。結果は、歯右上1番骨量は十分だが、唇側の骨壁の厚さは1mm以下である。 したがって、唇側の骨壁の崩壊を防ぐために口唇組織の一部を保存「シールド」メソードが使用される。
インプラント手術
インプラント用の穴を準備。インプラントOsstem3.5×15mmTSIIIを埋め込む。インプラントの位置は正確であり、そしてインプラントは初期段階では安定である。
「シールド」メソード
唇側に歯肉組織を約1mmの厚さで保持すると、「シールド」が形成される。
骨粉のインプラント
口唇の「ジャンプギャップ」に骨粉をインプラントする
手術完成
さらなる臨時クラウンの準備のために、ヒーリングアバットメントを装着する
術後検査
手術後でインプラントの位置を確認するため、CBCTを使用する。
口腔内スキャンの事前準備
スキャンボディの消毒/滅菌
口腔内スキャンの前に、スキャンボディを消毒液に5分間浸す。次に、それを滅菌済みの真空バッグに入れる。バッグを滅菌キャビネットに入れ、121℃、1.5atmで15分間滅菌する。
スキャンボディの装着
滅菌済みのスキャンボディを患者の口に入れて、正しく完全に配置したのを確かめる。必要な時はレントゲン検査をする。
口腔内スキャン
Shining3D Aoralscanで、患者の口腔内データを取得する。スキャンの所要時間は約7分。
顔写真の撮影
さらなる笑顔のデザインとケースの記録に、患者の顔写真を撮影する。
フェイススキャン
Shining 3D Einscanを使用して、患者の顔データを収集します。
設計のために口腔内データをExocadにインポートする
口腔内オーダをExocadに導入し、「job definition」を確認する。
テンポラリークラウンのCAD設計
Exocadスマイルデザインモジュールで、必要とされた歯右上1番と歯肉コンタクトのテンポラリークラウン修復体を設計する。
テンポラリークラウンのCAD設計
顔のスキャンデータに基づいて、審美的に満足できる修復物を設計する。
設計完了
テンポラリークラウン修復体のCAD設計が完成された。
CNCミリング
ミリングのためにミリングデータをミリングソフトウェアに導入する。ミリングには約20分かかる。
ミリング完成
レジンクラウンミリングが完成。ベースをレジンクラウンに貼り付けると、インプラントテンポラリークラウンが形成される。
試適
患者の口腔内にテンポラリーアバットメントとレジンクラウンを試適。レントゲン検査の結果は、クラウンの正しい位置、適切なアバットメント、および浅い咬合のことを示している。テンポラリーレジンクラウンを装着している間、さらなる修復のために歯肉が改造される。
結論
「シールド」メソードを使い、唇側の歯肉組織の一部を保存し、骨壁の崩壊を防ぐことができる。
スマイルデザインは前歯の審美性のあるデザインをする。患者の現在の歯に基づき、SHINING 3D Aoralscan、Einscan、およびexocadスマイルデザインモジュールの組み合わせにより、審美性のあるデザインが実行できる。
このデジタル手順により、患者は臨床インプラントと同じ日にテンポラリー修復物を装着することができる。これは、さらなる修復のための歯肉改造に役立つ。
Aoralscanの優位性
パウダーレス。より良い操作体験。
リアルな色合い。デザイン体験とケースプレビュー効果が上がる。
費用対効果がよい。プロフェッショナルで強力なサポートチーム。
高精度。正確な詳細とデータ。
簡単操作。 組み立てと分解が簡単である。
インテリジェントなスキャン。 便利な事前設計ツール。
医師紹介
Chen Qingsheng
副主任医師。インプラント歯学修士。杭州歯科医院(城西病院)インプラント科の部長。中国口腔学会修復委員会、中国口腔学会審美修復委員会委員。中国歯科審美学修復会の常務理事。さまざまな全国インプラントコンテスト受賞。
医師のコメント
「Aoralscanは正確、高速、効率的です。これによって、医師は口腔内情報を正確に取得することができます。設計及びミリングマシン用のプロフェッショナルなソフトウェアを使用することで、満足な修復を行うことができます。このデジタル手順により、チェアサイドの手術時間が短縮され、患者により良い体験を提供することができます。幅広く利用されることに期待しています。」